ドイツ旅行の準備

旅の準備・プランニング

ツアーではなく個人でのドイツ旅行について、旅の準備段階で役立ちそうな情報を掲載します。

ドイツの良い点

  • 日本からの直行便も多く、国内移動も鉄道網が充実しているので非常に便利。
  • ホテルの質も高く、価格もそこまで高くない。
  • ノイシュバンシュタイン城やケルン大聖堂など見どころが各地域に点在している。
  • ビールや白ワイン、ソーセージがとても美味しい。

ドイツは日本からヨーロッパへの入り口としても入りやすく、格安航空会社や鉄道でドイツから別の国へという旅程も組みやすいので、ヨーロッパの旅の最初や最後にちょっとだけドイツに寄ってみるのも良いと思います。

ドイツ国内の移動方法

ドイツでは日本と同じく鉄道が発達しており、都市間移動であれば鉄道を使うのが一般的です。
国内の遠距離移動はICE(ドイツ版新幹線)での高速鉄道での移動か、あるいはルフトハンザの国内線や格安航空会社の利用が便利でしょう。
バスでの移動はそれほど一般的ではありませんが、フランクフルトハーン空港等のマイナー空港までの移動や鉄道が通っていない地域に行く時はバスを使うことが多いかと思います。

鉄道

鉄道は非常に便利で時間も割と正確です。

このドイツ鉄道のサイトが非常に便利で、ドイツ国内のみならず近隣諸国のダイヤまで網羅しているのでドイツのみならずヨーロッパを旅するなら絶対に知っておいて損は無いサイトです。
ドイツ鉄道のサイトでは時刻表の検索の以外にもネットで乗車券を購入して発券まで出来ます。
予約完了するとチケットのPDFがメールで送られてきてそれをA4の紙にプリントアウトして、当日その紙と身分証明のID(パスポート等)と購入時のクレジットカードを持っていって検札時に見せればOKなとても便利で簡単で旅行者に優しいシステムになっています。
しかも割引運賃も出てくるので、普通の旅程であれば下手に鉄道パスを買うよりもネット予約の方が恐らく相当安く済むはずです。
割引運賃は基本的に予約の時期が早ければ早いほど安いようなので、航空券を取って旅程がある程度決まったら先に予約してしまうのも良いと思います。(割引運賃は変更やキャンセル条件に注意
ドイツからドイツ国外への旅行でも乗る電車によっては予約可能です。
また、オープンジョーの旅程も作れるので上手くやれば複数都市間の移動を1枚のチケットにして費用を浮かせる事も出来ます。
また、アンドロイドOSのスマートフォンを持っているならドイツ鉄道のアプリは入れておいて損はありません。乗換案内的な使い方が出来ます。

ドイツ鉄道。右がICE(InterCityExpress)
ドイツ鉄道。右がICE(InterCityExpress)

ネットで購入できない近距離の移動(S-BAHN)や地下鉄(U-BAHN)については駅の発券機を使って発券するのが良いでしょう。(発券機は英語表示も選べます)

また、ドイツの州内を移動する場合は、その州独自の割引運賃がある場合があるので良く調べてみましょう。
使い勝手がよく有名なものではバイエルン州+ザルツブルク中央駅の近郊列車(ICEやIC、ECは除く)が乗り放題のバイエルンチケットが代表的です。
ドイツの各州で同じようなチケットがあるので快適な節約旅行を極めるなら事前に調べてみてください。

国内線

ドイツの国内線はLufthansaが主要都市間を網羅しています。例えばフランクフルトからドレスデンなどの鉄道で5時間以上かかるような遠距離であれば飛行機の移動が楽です。

国内線と言えども普通運賃だと結構な値段になるので、早めに手配すれば割引運賃もあるので国内線での移動は早めに済ませましょう。基本的に往復で買うと対象の割引運賃が増えるようです。
ルフトハンザはネットで購入して当日空港にEチケットを持って行ってチェックインするだけなので便利です。

エアベルリンは一応格安航空会社という位置づけですが、2012年にJALやAA、CX、BA等が加入しているワンワールドに加入も決まっているちゃんとしたエアラインです。フランクフルトやベルリン、ケルン、デュッセルドルフ、ミュンヘン等に路線があります。

TUIFly.comという格安航空会社も路線数は少ないながらドイツ国内線があります。このエアラインは主にドイツからヨーロッパのリゾート地へのルートが多く、クロアチアやギリシャの島やトルコ沿岸部などにも行けるので地中海沿岸に飛ぶには使い勝手の良いLCCです。

ジャーマンウイングスもTUIFlyと同じような格安航空会社で路線数は少ないながらドイツ国内線があります。
このエアラインも主にドイツ主要都市からヨーロッパのリゾート地や主要都市へのルートが多く比較的使い勝手の良い格安航空会社です。

Condorはルフトハンザの子会社で格安航空会社とも言えないポジションですが、非常に路線数は少ないながらドイツ国内線があります。
このエアラインも主にドイツ等の主要都市から短距離のヨーロッパの観光地も一応ありますが、主に長距離の路線が多いのでほとんど使うことは無さそうです。

ドイツ国内の宿泊

ドイツは立派な先進国なのでホテルも充実しています。安宿~高級ホテルまでいろいろな選択肢はありますが、意外にも5つ星ホテルの価格帯はヨーロッパの中でも割安です。
特にフランクフルトなどの都市部では競争が激しいので展示会がある時期を除けばかなりお得に高級ホテルに泊まることが可能です。フランクフルトでは平日はビジネス需要がありホテル代も結構高めですが、土日は逆にビジネス客が少ない分意外と安い傾向があるので都市部の高級ホテルにお得に泊まるなら週末が狙い目です。

ドイツならではの宿泊をするならドイツ各地に点在している古城や貴族の宮殿をホテルにしている『古城ホテル』は外せないでしょう。古城ホテルといってもドラクエのような「城」のタイプと貴族が住んでいた宮殿のようなタイプの2種類がありますが、どちらも「Schloss Hotel」(城ホテル)として分類されているので、選ぶ際はそのホテルがどちらのタイプか調べた方が無難です。

このような貴族の館のようなホテルに泊まるのも旅の醍醐味です。写真はシュロス ホテル クロンベルク
このような貴族の館のようなホテルに泊まるのも旅の醍醐味です。写真はシュロス ホテル クロンベルク

中世の雰囲気が残る建物でかつてそこに住んでいた貴族や騎士になった気分での宿泊は旅の大きな思い出になるでしょう。旅の一大イベントとしてそういった古城ホテルの宿泊を組み込んでみるのは旅程としてとても面白いと思います。

ドイツのお勧め観光地

ドイツの中でも特にお勧めしたい観光地は、世界遺産のアーヘン大聖堂が素晴らしいオランダとベルギーの国境近くにあるアーヘンとフランクフルト空港からSバーンで40分位で行けるマインツ大聖堂が有名なマインツとエルベ川沿いの美しい古都ドレスデンです。

アーヘンはとにかくアーヘン大聖堂の素晴らしさに尽きます。
ビザンチン様式の建築が美しい世界遺産のアーヘン大聖堂
ビザンチン様式の建築が美しい世界遺産のアーヘン大聖堂

アーヘン大聖堂は1978年に世界遺産に登録された初期の世界遺産で、北部ヨーロッパ最古の大聖堂で、かつて神聖ローマ帝国の皇帝たちの戴冠式が執り行われた由緒ある教会です。大聖堂のビザンチン様式の建築は必見です。
アーヘンへはケルンから鉄道で1時間程度で行けるので世界的に有名なケルン大聖堂とのはしごも良いと思います。

マインツはフランクフルト空港でのトランジットで5時間位の余裕があれば行けない事は無いので、トランジットついでのドイツ観光やハーン空港行きのバスも出ているのでRyanair等で別のところに行く前にちょっと観光するのには最適な街です。
荘厳な雰囲気のマインツ大聖堂
荘厳な雰囲気のマインツ大聖堂
この街もアーヘン・ケルンと同じくドイツ三大大聖堂であるマインツ大聖堂があります。
街並みもフランクフルトは近代的な都会ですが、マインツは中世の雰囲気が残っていて観光するのならフランクフルトよりもお勧めです。

ドレスデンはベルリンとプラハの間にあり、非常にアクセスしづらい所にありますが、ベルリン、プラハ、ウィーン、ブダペスト辺りを鉄道で旅行するなら絶対に立ち寄るべき美しい街です。
ドレスデンの美しい街並みは必見
ドレスデンの美しい街並みは必見

チェコのプラハからECで2時間位の所にあるのでプラハからの日帰りも問題なく出来ます。鉄道のプラハ~ドレスデン間はエルベ川沿いを走るので車窓も美しく、プラハからの日帰りや1泊2日でのショートトリップ先としても一押しです。

ドイツのお勧めリンク集

記事の情報は2011年11月当時のものです。