旅行中のお金、どうしてますか?

海外旅行の便利グッズ

どうやって現地通貨を手に入れるか?それは海外旅行で避けては通れない事です。
一番良いのは現金はあまり使わずにクレジットカードで買い物をするのがリスク面とレート的に一番良いでしょう。
また、カードで買い物する場合は支払った分がマイルやポイントにもなりますし、免税手続きが出来る国でタックスリファンドの手続きをした時にクレジットカードだとカードの請求からリファンド分を引いてくれるので、現金を受け取るよりも手続きが楽です。
しかし、何から何までクレジットカードでOKな国というのはほとんど存在しないので、やはり現金は必要です。

日本円を両替する?それともATMから引き出す?

日本国内と同じように海外でも街中や空港にあるATMから現地通貨の現金を下ろすのが一番楽でしょう。現地通貨での所持金が少なくなったときにPLUS等のマークがあるATMに行けばすぐに現金を降ろせるので必要以上に現金を持ち歩く必要が無くなって安心です。
ただし、為替レートはクレジットカードに比べて悪いのと、キャッシュカードや使用するATMによっては別途ATM利用手数料が発生するのでそれは頭に入れておいて計画的にATMは利用しましょう。
ATM利用手数料はシティバンクの場合1回につき210円です。旅行中に何度も降ろすと意外と無視できない金額になります。
しかし、その金額が惜しいからと言って日本円の現金を現地の両替商や銀行で現地通貨に変えるのは短期の旅行ではあまりお勧めできません。と言うのもお金を手にするまでにかかる手間や時間がATMから引き出すのと現地で両替するのではかなり差があるからです。

昔は日本円やUSドルの現金やトラベラーズチェックを現地のレートの良い両替商や銀行で現地通貨に換えるのが一般的でしたが、今はわざわざそんな苦労をして現地通貨を手に入れる為だけに少しでもレートの良い両替商や銀行を探し回ったりするなんて、長期滞在ならともかく通常の1週間程度の旅行で微々たる差のために何十分も何時間も費やすのは貴重な時間の無駄遣いといえます。
ATMから降ろす場合や日本円を現地通貨に両替した場合もそうですが、基本的に現金はクレジットカードよりもレートが悪いのでクレジットカードが使える所であればカード払いをするのが良いでしょう。出来るだけクレジットカードを使えば現金の使用頻度が減って何度も両替したり、ATMから現金を引き出す回数も減って節約になります。

どこのキャッシュカードが良い?

日本の銀行で海外で現地通貨を引き出せるサービスは残念ながらそう多くの銀行はそのようなサービスを行っておりません。有名なのはシティバンクですが、シティバンクはATMの利用手数料が1回当たり210円かかってしまい、使い勝手は良いのですが手数料が勿体無いのでメインで使うにはお勧めできません。予備としてなら優秀です。eセービング以外の口座は最低預金残高をクリアしないと毎月の口座維持手数料がかかるので注意しましょう。
楽天銀行(旧イーバンク)のVISAデビッドカードはATMの利用手数料が無料なのは良いのですが、VISAデビッドカードを持つには月額300円、年払いだと年間3,000円も必要になるので残念ながらこれもお勧めできません。
一番のお勧めは海外ATMの利用手数料が無料な新生銀行です。レートは楽天銀行のVISAデビッドカードには負けますが、口座維持手数料やATM利用手数料が不要なので、小額を小出しに引き落として現金をあまり持たず、基本カード払いというスタイルの旅には新生銀行が一番良いでしょう。
海外専用の現金引き落とし用の口座として持っておくのも良いですし、あるいはある程度の金額を口座に入れておいて、旅行中に使わない分のお金はあらかじめ利率の良い2週間満期の定期預金にしておけば、万が一キャッシュカードを紛失したり盗まれたりした場合も定期預金であればATMからは引き落とせないのでリスクの軽減にもなるし、ついでに利息も得られます。これは知っておいて損は無いと思うので、新生銀行に口座がある人は是非。2週間満期の定期はわざわざ支店に行かなくても自宅からネットバンキングで簡単に手続きができます。

ANAマイルを貯めている人はスルガ銀行ANA支店の利用も良いと思います。海外ATMの利用手数料が1回当たり210円かかりますが、現金を降ろしてもその分マイルも貯まるのでANAマイラーなら前述のシティバンクよりはこちらの方がマイルが貯まる分良いと思います。ANAのダイヤモンド、プラチナ、ブロンズのステータスを持つ上級会員はATM利用手数料がキャッシュバックされるのでそれらの人は必携でしょう。
スルガ銀行ANA支店

クレジットカードはどのカードが良い?

旅行好きはどういうクレジットカードを持つべきかと言えば、やはりJALカードやANAカードなどの良く使う航空会社が発行するクレジットカードを持って、それ一枚をメインカードにしてひたすらそれで買い物をしてマイルを貯めるのが一番良いです。あるいは、よく使う旅行会社で割引になるカードを使うのが良いでしょう。
普段の支払い(特に公共料金や交通費、スーパーでの支払いなど)を全てカードですれば国内往復やアジアの近距離路線の特典航空券の必要マイルなんてすぐに貯まります。JALカードならマイル加算率が倍になるショッピングマイルプレミアム(年会費2,100円)は必須です。
また、国内外の旅行でJALを良く使うならPEX運賃(加算率70%)やツアーや格安航空券などの運賃(加算率50%)などの運賃でもマイルが常に100%分加算される「JALカード ツアープレミアム」(年会費2,100円)も入っておいたほうが良いでしょう。特に、ヨーロッパやアメリカ、オーストラリアなどの長距離路線でJALを使うなら1回乗れば余裕で元は取れます。ただ、近距離しか乗らない人にとってはメリットが少ないのでこのオプションを付ける時は良く考えた方が良いでしょう。
普通カードとクラブAカードどちらが良いかは国内線、国際線含めて年数回程度のJAL利用なら普通カードの方が年会費も安いし良いと思います。ただ、上級会員のJALグローバルクラブ(JGC)を目指していたり、年10回以上乗るようなヘビーユーザーはCLUB-Aカードの方がボーナスマイルやFLYONポイントのボーナスが充実していたり、国際線のチェックイン時に空いているエグゼクティブクラスのチェックインカウンターを使えるクラブAカードの方が年会費は高いですがその分見返りも大きくて良いと思います。

カードのブランドはどれがいい?

カードのブランドはVISAが一番お勧めです。理由はVISAが使えて他のブランドが使えないことはほとんどありませんが、逆はたまに見かけるので最低1枚はVISAを持っておくべきでしょう。
マスターカードもVISAの次に普及していますが、心配ならマスターカード1枚を予備として持っておくのも安心です。予備のカードはあまり使う機会が無いので年会費無料の物を選ぶと良いと思います。
JCBは海外であまり使える店が無いので、持っていれば現地の日本語が通じるトラベルデスクの利用が出来るのは大きな利点ですが、VISAやマスターカードなしでJCB1枚だけで海外に行くのはお勧めできません。JCBだけしか持っていない人はせめてVISAやMasterCardの年会費無料の予備カードを作っておくべきです。

AMEXやDinersは使えないことはありませんが、VISAやマスターカードと比べると使える店は少ないです。しかし、空港からのスーツケース宅配が無料などの付帯サービスが充実しているので、持てる人は持っておくのも悪くないと思います。

予備カードは必要?

VISAかMasterCardホルダーなら無くても困らない事が多いですが、ごく稀に通信状態が悪い時があり、同じVISAでも例えばJALカードが使えて別のカードがダメだったというような事例があります。あとは、カード利用枠を使い切ってしまった時などに出番があるでしょう。
予備カードは持っていても使わないことの方が多いと思うので、予備カードを作るなら年会費無料で出来れば別ブランドを選ぶと良いと思います。
予備カードは2枚も3枚もあっても仕方ないので、既に複数枚のカードを持っている人は特に作る必要は無いでしょう。