ヨーロッパの格安航空を語る上で絶対に外せないキャリアはやはりRyanair(ライアンエアー)とeasyJet(イージージェット)です。
Ryanairは知名度や路線数など頭一つ抜けていますが、サービス面が安かろう悪かろうなのと、発着空港がとんでもなく不便な所を使用している事が多いので意外と初心者にはお勧めできません。それでも航空券がたまに無料で売られてることもあるなど手荷物を預けなければ2,000円程度で飛行機に乗れる圧倒的な安さがとても魅力的なのですが。
イージージェットの場合はライアンエアと異なり、比較的メジャーな空港を利用することが多く、サービスもヨーロッパの大手航空会社と比べても機内食が有料(それほど高くはありません)な所以外は大差ありません。
まず、格安航空会社を使って旅行する際に気をつけたほうが良い点は
- 発着空港を良く見ること。これ重要です。
- 乗継は一部の格安航空会社を除いて同一の航空会社でも不可能。荷物のスルーも出来ません。
- 予約するタイミングによって金額の増減が激しい。もたついていると容赦なく値上がりしたり、ごく稀にいきなりセールして安くなったりもします。
- 預け荷物や機内食は大体有料。これは格安航空会社によって違います。
- 遅延やスケジュール変更が発生しやすい。帰国日にタイトな乗継は絶対にしない方が良いです。普通の航空会社と違い遅延時の保障も無いので完全自己責任です。
- WEBサイトの値段だけでなく、空港までのアクセスにかかる費用も考えておく。ぱっと見の値段が安くても、荷物代、機内食、その他手数料、遠い空港までの交通機関などを考えて予約しないと金額によってはあんまり格安じゃなかった、となります。
イージージェットの場合は多くの場合普通の航空会社が使うような空港を使用しているので安心です。乗継はイージージェット同士でも不可能です。乗継の旅程を組みたければ普通に2区間を予約して、現地で1回1回乗れば出来ますが、遅延のリスクを考えて乗継時間は多めに取っておく方が良いです。
イージージェットを予約するタイミングは出来るだけ早くするのがベターです。感覚としてはJALのA~Fの範囲で変動するダイナミックセイバー運賃みたいなものです。そしてイージージェットはあまりセールをやらないので旅程は早めに決めてさっさと予約するのが吉です。
預け荷物、機内食はどちらも有料です。預け荷物代を払いたくなければ機内持込できるサイズのスーツケースに収まるように荷造りすれば問題ないです。現地の人達は大体が機内持込なので満席に近い便では荷物の入れるスペースは争奪戦になる覚悟が必要です。
遅延に関してはイージージェットは結構ましなほうなので、そういう意味でも初心者にもお勧めできるし使いやすい格安航空会社だと思います。
あと格安航空会社が便利なのは片道ベースでの購入が基本なので、周遊旅行のパーツとして組み込みやすいのと、普通の航空会社が飛んでないルートが多くあるのでそういうところに行くには一番安くて手っ取り早いことも多くあります。
例えば個人では行きにくいクロアチアなどでも格安航空会社を使えばドイツ各地から日によっては首都のザグレブを経由せず世界遺産のドブロヴニクやスプリットまで一気に飛ぶことも出来るので、旅程の組み方の幅が大幅に広がります。
こういうリゾート路線は季節運行なので夏以外は飛んでいないことがあるのと、毎日飛んでいない事が多いので旅程を組むのに悩みますが、それが個人旅行の楽しみでもありますね。